ミユキさんはまだ〇〇を知らない。

日常の思うこと、感動したこと、あれこれ。

沖縄旅。

まだ知らないといえば、旅先である。
旅行誌の仕事はしていたけれど、それははるか20余年も前だし,
下の子がまだ2歳になるかならないかの頃に、子供2人連れて行ったマレーシア経由バリ島旅行のキツさに懲りてそれ以来、特に飛行機に乗る旅などずっとご無沙汰だったし。
そんな私が、先日、梅雨の合い間の沖縄本島に行ってきた。


天気予報は曇。1日くらいは降られるだろうと覚悟していたけれど
持参した折り畳み傘を開くことはなく、むしろ真夏並みの陽光に安い帽子を現地調達したほどに、天候には恵まれた。
陽の光が照らし出す沖縄の景色は、青は青、緑は緑、白は白。
混ざりけのない鮮明さで存在していて、もう文句なしに美しい。どこかで見たガイドブックそのまま。いちいち感動する。

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でも今回、私の心をぎゅっとつかんだのは、なんていうか、沖縄の日常の断片みたいなものだった。
昨夜まで降っていた雨の湿気が残る午前中の空気や、コンクリート造りの建物の色褪せて崩れかけた風情や、古いアメ車が似合いそうなバーガーショップのドライブスルーの造りや、ちょっと乱暴なくらいのXナンバーの運転や、にこりともせずにブルーシールアイスを売るウチナンチュー顔のおっさんや、町を歩く住人らしき人種の多様さなどなど…。


書き上げればキリがないのだけど
いわば、ふだんの自分の生活範囲では見ない、感じない、馴染みのない
ちょっと異国チックな空気感や風景や喧騒が、自分のテンションをぐんぐん上げていった。
東南アジアを頻繁に訪れていた昔を懐かしく思い出す、ということもあったのかもしれない。沖縄には、その亜熱帯気候や歴史的な背景から、どうしたって“日本離れ”した雰囲気があるのは否めない。

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考えてみれば、この世の中で一番好きな食べ物は、ジーマーミー豆腐だし(←マジです。今回はあちこちで4種類食べて、食べ切れなかった3種類を買って帰った。)
明日のことを考えずに飲めるなら、アルコールは泡盛を第一選択にしたい。
もしかして、私は沖縄に住んでもいいのかもしれない…。
そういえば、好きな旅先は大抵、途中から暮らすシュミレーションをするのがクセだ。


久しぶりの旅は楽しい。
特に子供目線を考えなくていい旅は、今だから、ようやくできる気がする。
その場所の持つ独特なエネルギーに酔うような旅をしたい。