ミユキさんはまだ〇〇を知らない。

日常の思うこと、感動したこと、あれこれ。

私を知る。

先日、Sマザー仲間のEちゃんに誘ってもらって、市の母子家庭等就業支援センターが主宰する「ひとり親応援セミナー“ありのままの私”を知ろう」を受講してきた。
臨床心理士の方を講師に迎え、数種類の心理学ワークを行なう体験型セミナーで、参加者は全員、子育て真っ最中のSマザー。託児もあって参加費も無料。日々の生活や子育てに追われ、つい自分のことを後回しにしがちなひとり親家庭の母や父、寡婦の人が、約2時間という短い時間ながらも、自分自身と向き合い、仕事選びや働き方を考える手がかりを得るのが前提的な目的だ。
私はといえば、数年前に、同じ主宰のメイクアップ講座がまあまあ楽しい雰囲気だったことと、基本的に心理学ワークが好きということもあり、なんか面白そう♪という軽いノリで参加した。


セミナー講師の臨床心理士さんは、精神科外来や私設相談室などで幼児から大人まで対象に、カウンセリングをして約15年。自身も子育てしながら、ひとり親や公立小中学校のスクールカウンセラーも務めている、たぶん同世代くらいの女性だ。穏やかでゆったりとした話し方と、黒板の字が案外小さくてヘタクソ(失礼!)なことに安心感と親しみを覚え、ワークの注意点を話す時には少しピリッとした雰囲気に変わるメリハリにも好感を持つ私。おお、すでに私を知る時間は始まっている感じ(笑)。


面白かったのは「わたしマップ作り」と「私が大切にしていること」というワーク。
「わたしマップ作り」は、優柔不断とか聴き上手とかマイペースとか、行動や考え方の特徴を表す約30個の用語を使って、自分の認識している“私”を知る作業。
大胆、マイペース、素直、仕切りや、怖がり、早とちり、はっきりものを言うなどの用語を、今の自分を表す言葉に近いものとして認識し、おおらか、計画的、話し上手、自信がある、楽天的などの用語は今の自分に足りないものとして認識していた。そして、怒りっぽい、優柔不断、孤独などの用語は、できるだけ自分のなかから無くしたいものとして書き込んだ。へ~、私って自分のマイペースさや大胆さはもう案外、嫌ってないんだな。

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文字から伸びる矢印は、真ん中にある「みゆき」(自分)に
その用語が示す内容を近づけたいor遠ざけたいの意味。

そして、「私が大切にしていること」では、7つの言葉を大切だと思う順にランキングするワーク。自分がなにに優先順位をつけるかを知ることもそうだが、もっと面白いのは、最後に参加者同士のグループワークでグループとしての順位を話し合いで決めるということ。
決して多数決ではなく、主張や妥協をするだけでなく、全員が納得するまで話し合うという作業からは、それぞれの人に、ぞれぞれの時があり、その時ごとに優先するものが変わることもあるのを実感した。そして、特に知り合って間もない関係性の薄い間柄では、揉めごとを避けようと、つい妥協しがちな平和主義な自分自身も垣間見た。

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これ、高校生の子供にやらせたら健康が7位。年寄りほど健康はランキング上位に(笑)。

~ワークの中で出てきた思いや気づきに、正解不正解はなく、それは自分だけではなく相手も同じこと。自分とは違う感じ方との出合いこそが、他者との出会い。~

ワークの説明プリントの冒頭にあった言葉をしみじみと感じながら、終了後は、Eちゃんと打ち上げ的ランチへ。といってもオシャレカフェとかではなく、昼から飲める海鮮焼き居酒屋へ。イカとか大アサリとかツブ貝とかを目の前のコンロでじゃんじゃん焼き、日本酒&ハイボールを次々におかわりしながら、こういう昼飲みがかなり大好きだという自分たちも知った。そのあたりの話はまた今度。